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御社と貴社ってどう違う?就職活動の面接ではどちらが正解?

名刺交換

「御社」か「貴社」か

どちらも意味合いは同じく、相手の所属する会社を指して言う敬称です。
なんでこう日本語ってよく似た言葉が多いんでしょうね~
とくにこういった敬語!どういうときにどっちを使えば良いのか!!

就職活動とかの面接で使う場面があったらどっちが良いんだろう!?

答えから先に書いちゃいますと、

御社=話し言葉
貴社=書き言葉

という使い分けが一般的、とされています。
ですので、就職活動の面接で使う場面があったら「御社(おんしゃ)」を使うのが一般的ということになります。

ただし、日本語として正解かどうかは別問題。
つぎの章では「御社」という言い方が生まれた経緯をお伝えします。
ここがハッキリしてると迷うこともなくなるはずです。

「御社(おんしゃ)」は現代語?

御社(おんしゃ)という言い方は1990年前後に使われ始めた言葉。
けっこう新しい言葉なんです。
それまでは相手の所属する会社を指す時は、話し言葉でも文面でも「貴社」一択でした。

だれが言い出したのかは不明ですが
「貴社だと「帰社」とか「記者」と聞き間違える!」
という理由で発音を変えるために【御社】と言おうってことにしたとか。

私が就職活動な年頃には(2000年前後)普通に使われていたので違和感などは感じませんが、1990年以前に活躍されていた方には「へんな言い方だな~」とか思われてるかもしれませんね。

こういう流れでできた言葉が「御社」なので、もし「面接中に貴社って言っちゃったよ~」というのはセーフです。
だれも「記者」とか「帰社」などと聞き間違えたりしないでしょう(笑)

つぎに、「なんでその『へんな言い方』が浸透しちゃったのか?」について個人的な意見になりますが、ちょっと書いてみました。

御社(おんしゃ)の「御」について

わたしの個人的な考えですが、
「御(お・おん・ご)」は日本人にとってとても馴染みやすい接頭辞なのかな、
と思うんです。

身近なところでいえば
「お母さん」「お父さん」「お子さん」「お宅」「お座敷」

ちょっと昔っぽい言葉では
「お代官様」「お頭(おかしら)」
「御意(ぎょい)」「御心(みこころ)」などなど様々なところで使われます。

なぜ敬う対象やだいじなものに「御」をつけるのか?というと、
もとをたどっていくと密教における真言の冒頭の決まり文句「オウム(オーン)」だったのではないかと想像しています。

例えば
「オン アビラウンケン ソワカ」で大日如来を表す真言になります。

だとしたら、敬う相手の会社のことを指して「御社」と言うようになったのは、とても自然な流れだったと言えるのかもしれませんね。
(繰り返しますが、わたしの個人的な想像ですよ~)

真言 オーム

まとめ

さいごにもう一度まとめておきます。

御社と貴社の使い分け
  • 「御社」は会話の中で使う話し言葉
  • 「貴社」は文書やメール中で使う書き言葉
  • 御社(おんしゃ)は1990年ごろにできた現代語
  • もともとは「貴社」一択なので会話で貴社を使っても問題はない

という感じですね、スッキリしましたでしょうか?
こういう曖昧な言葉をスッキリと理解しておくと、不思議と会話に自信が持てるようになり、その自信が姿勢や態度にも現れ、好印象を与えることにつながってくると思います!

こちらの特集ページにこの手の話題を集めています。
言葉の違い特集!あいまいな言葉の違いがスッキリわかる!

おまけ:敬いすぎても気持ち悪い

名刺交換

ときど~き「貴社様」という書き方をするひとがいます。
「貴社」の時点ですでに敬意を表しているので、そこに「様」までつけるのは、逆にヤラシく思われてしまうかもしれません。

また、会話で使う「御社」も何度も使われるとちょっと「おだてられてる感」を感じてしまいますね~。もし連発してることに気づいたら、たとえば「会社名+様」にするなど、いやらしくならないよう気をつけましょう。

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