大晦日が近づくと毎年話題に登る紅白歌合戦。
今年の大トリは誰になるかな~
と普通に使ってる「トリ」「大トリ」という言葉。なんで「トリ」?と気になったことありませんか?
どっちがえらい人??
「究極の大トリ」っていったい何!?
わたしはもうこういうのが気になりだしたら夜も眠れなくなります(汗)
というわけで、「トリ」の語源から「大トリ」、果ては「究極の大トリ」まで、言葉が生まれた歴史を一緒に辿ってみましょう。
これでスッキリと新年を迎えられると思いますよ!
トリ・大トリ・究極の大トリ誕生の歴史
「トリ」の語源は「取り」だった
ここまではご存知の方も多いのかなと思うんですが(わたしは調べるまで知りませんでしたが(汗)
トリの語源は寄席の用語で、最後に演じる真打ち的な演者(主任)がギャラを「取る」ことから「取り」>「トリ」と呼ばれるようになりました。
一旦ギャラをまとめて受け取り、他の演者に分配する仕組みだったんです。
大トリは紅白歌合戦が発祥だった
この「大トリ」という言葉、大晦日にしか聞かない言葉ですよね?
それもそのはず、
「トリ」の発祥である寄席にもこんな言葉は無いんです。
これは赤組・白組に分けておこなわれる紅白歌合戦で生まれた言葉でした。
紅白それぞれの組にトリが決められ、
進行を見て得点の高いほうのトリが最後の最後に出演する大トリになるというわけです。
次はそのさらに上の「究極の大トリ」が生まれた2013年、見てみましょう!
2013年「究極の大トリ」誕生
さらに2013年には「究極の大トリ」という言葉が生まれました。
北島三郎さんの引退に合わせた演出でした。
その年の紅白歌合戦では、トリの高島真梨子「for you ...」、大トリのSMAP「Joymap!!」のさらに後で北島三郎の代表曲「まつり」が披露されたんです。
大袈裟かもしれませんが「歴史に残る」という言葉がピッタリな年でしたね。
この「究極の大トリ」という言葉、個人的には今後、永久欠番的な扱いにしてほしいな〜と願います。そうホイホイと「究極」が出てくると価値なくなっちゃいますしねw
おまけ|最初に出演する人のことは何て呼ぶ?
最後に演じる人が「トリ」というなら、最初に演じる人にも呼び方があるのかな?
はい、最初に出る人は「ハナ」と呼ばれているんです。
あまりテレビでそう言ったりはしないので聞く機会って少ないですけどね。
「端(はな)から相手にしていない!」なんて言い回しにつかう「端」です。
さらに、その人が新人で初登場な場合は「サラ」と呼びます。
新品のことを指す「真っさら」の「さら」ですね。
まとめ
トリ
ギャラをまとめて受け取ることから「トリ」となった。
大トリ
赤組・白組、それぞれのトリのうち後に出演するほうを大トリと呼ぶ。
究極の大トリ
現在ではトリが出演料(ギャラ)を受け取って配るといった仕組みではないので、
なにもトリませんが、なんとなく「最後を飾る人」というニュアンスだけが残ってるのが面白い言葉ですよね。
さぁ、今年の大トリは誰になるのかな!?
こたつに足つっこんで、もちでも食べながら楽しむとしましょう~♪